COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

今年は、予想だにできなかった大変な年でしたが私も自分にできる事一つづつ頑張ってきました。

 

令和2年10月24日土曜日 

奈良市男女共同参画センターあすなら「あすなら市民講座」にて講演させていただきました。聴講者の岩本さんが、素晴らしいメッセージをFacebookにアップしくださいました。感謝感謝でございます。

 

 

~岩本ゆう子様Facebookより~

 

「あすなら市民講座」参加して来ました。

~主婦から社長へゼロからの出発~

講師には、株式会社クレコス取締役会長の暮部恵子さん

 

*2017年には、春の勲章企業実績や社会貢献等々

素晴らしい活躍が認められ女性としては、珍しい「旭日単光章」も授与されておられる暮部会長のお話は、普通の主婦として嫁だったひとりの女性が、その後の生き方、成功実例など、夢を持って行動された素晴らしいお話を伺う事ができ、感動しました。

 

普通にお見合い結婚され、大姑さんまでおられるおうちの嫁となり、子育てし、親を見送るまで。その間に、ひょんなきっかけからの30代後半からのお仕事開始!

 

様々な人脈を得て、独自の自然化粧品、主婦が企業しながら、夢を追いかけ、社会貢献も続けていかれている素晴らしさ。全てのお話しの内容は、FBではご紹介できませんが、「NHKの朝ドラ」にでもなりそうな女性が頑張って築きあげた世界を講演でお聞かせいただく事が出来ました。

 

化粧品会社を立ち上げられた時には、ボランティアや当時から老人ホームへのメイクをされたり。その施設のお年寄りの皆さんがメイクされたあと、笑顔になり元気になる事を体感し、「女性は、一生!お化粧と切り離せない」と、今現在も様々な活動をされておられるそうです。

 

そして、嫁として仕事を持ち頑張っている女性として「女性だから、家事と仕事など2つの事をこなせる」のだと。なんだか、講演を聞き終わった時には、感動はもちろん!やる気と女性の立場として、頑張ってこられた事の共感を覚えました。

 

そして、最後に教えていただけたのが、『好奇心とバランス感覚』『何にでも興味を持つ事!』なんだか目の前がパッと明るくなった気がしました。

 

コロナ禍の中でも新しいご縁を結ぶことができうれしい一日でした。

 

 

2020年06月25日

 

長年師と仰いで、お慕いし学ばせていただいておりました
商業界ゼミナールの名誉会長の西端春枝先生がお亡くなりになりました。
99歳でした。


クレコスのパーティの時は必ずお越しくださり、集まった人たちに
軽妙洒脱なご挨拶をいただき、皆が大好きな先生でした。


全国あちこちへ行かれる時、かばん持ちでご一緒させていただいておりましたのに、

もっともっとお聞きしたいお話があるように思います。
よく歳に不足はない…と、ご高齢の方が亡くなられた時にいいますが、

まだまだ様々な教えを乞いたい方でした。残念でなりません。

その一生は長い小説になりそうな、すごい人生を送られました。

御最期は新型コロナウィルスの流行でご入院中の病院も面会謝絶で、

ご家族のお見舞いも充分に叶わない中、

私は亡くなる一週間前に特別にお見舞いを

10分だけ許され、お目に掛かってまいりました。
親の死と同じように、いつかはその日が来るのをわかっていながら、

介護をさせていただいたわけでもないので現実には受け入れがたく、

また明日にでもお目に掛かれる様な思いでおります。
昨年秋には藍綬褒章をいただかれ、そのお祝いを3月にする予定でした。

それはかなう事なく、最後にお話をお聞きしたのは皇居へ行かれる少し前の12月の例会でした。

半年後に開かれる全国女性ゼミの講演の演題を考えていると言われ、お話をしていただきました。

 


『泥に生き泥に染まらぬ蓮の花』真宗大谷派の教えの一つです。

泥の無い所で蓮の花は咲かない。煩悩、苦しみ切なさを超えて、綺麗な花を咲かせましょうと言う教えです。

これをテーマにお話をされる予定であった全国ゼミがコロナで中止になったその日、

6月9日に御葬儀が行われました。

そしてその祭壇にはお花屋さんが苦労して見つけてこられた蓮の花のつぼみが飾られていました。

私達への最後の教えをしっかりと心に刻みました。

 

 

良くおっしゃっていた言葉に人間は2度死ぬと…一度目は肉体の死。

そしてその人の事が皆に語られなくなって忘れ去られた時が二度目の死だと。

そういう意味では西端先生は私たちの心の中に生き続けられ、

またその教えを次の世代に伝えていく事によって、不滅の偉人になられます。

 

 

 

 

人生初体験!!  

 

なかなかチャンスがないと行けないところへ行ってきました。風力発電の風車の中です。  

 

工場のある唐津は、再生可能エネルギーに力を入れています。太陽光、風力、バイオマス等々。

その中でも海に近い立地を生かしての風力発電は、現在風車が24基あり、今21基が建設予定だそうです。

その中の1基が点検のために月一回止まる日に中を見せていただくことになりました。 

 クレコスの唐津工場は、自然電力株式会社の電気を1月から使わせていただいているのですが、

今後はこの風車で作られた電気を4月から使う事になるという事で、取材が許可されたのです。  

何にでも興味津々の私といたしましては、行かないという選択肢はありません。

 

クレコススタイルの取材という事で唐津まで片道6時間余りかけて行ってまいりました。

 

 晴れ女の私にしては珍しく、雨風がひどい日になりました。

 海からの風を受けて回る風車は見晴らしの良い丘の上にあります。高さは80メートル、2基並んで立っています。

 

その片方が午前中点検で止まります。中は人が2人乗れるだけの籠のエレベーターが上の発電設備まで7分かけて昇っていきます。

乗りたいのは山々なれど、ハーネスという命綱をつけての乗車で、私は無理と止められました。

社長とカメラマンが職員の方に付き添われ一人づつ上へあがりました。

点検のため3人上がるときは、一番若い職員の方が、まっすぐに上っている梯子の階段を歩いて昇るそうです。

 

 あいにくの雨で外の見晴らしは悪く、風が強くて立っていられないほど揺れたようです。社長はフラフラになって降りてきましたが、その足場の悪い寒い狭い空間で補修作業をされる電力会社の職員の方には頭が下がります。

 

 

 美しい景色の元での風車の姿は後ほどカメラマンが別撮りしてくれることになりました。

 

工場のお仕事と共に、次回のクレコススタイルで特集させていただきます。 どうぞお楽しみに…!!

2019年07月19日

私には師と仰ぐ偉大な先輩が2人います。

一人は商業界ゼミナール全国女性同友会の名誉会長の西端春枝先生。98歳。

もうお一人は『元気に100歳クラブ』代表の向野幾世先生83歳です。『元気が最高のボランティア』という合言葉通りの方です。奈良女子大を出られて、障がい者教育60年。
その著書の『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい』は障がい者関係の方には有名な本です。
お二人には色々と共通点があります。まず体も頭もお元気。講演を聞かれる時は一番前でメモを取りながらで聞かれます。学ばれる姿勢は常に謙虚で、前向きです。何か事が終われば、必ずお礼状が来ます。何にでも興味津々で好奇心にあふれておられます。
そのお一人の向野幾世先生に、新潟に講演に行っていただきました。クレコスと一緒に仕事をしている社会福祉法人あおぞらさんとの共同開催です。


前日入りしてあおぞらソラシードを見学していただきましたが、その車の移動の途中もランチも夕食も、勿論施設に対しても興味津々。新潟というところを全て知りたいという思いに溢れています。少しの時間でもそこ、見に行きたい!と行動されます。
翌日講演の前には、横田めぐみさんの拉致された海岸線を車で走り、朱鷺メッセの最上階から新潟全体を360度見られ、その興味は尽きません。
当然のことながら、そのご講演もエネルギーいっぱいです。お洋服もアオザイに着替えられ、ご自身のお父様が脳性麻痺でいらっしゃった生い立ちに始まり特別養護学校の教師時代のお話、ご本のやっちゃんとの出会い、そのやっちゃんの15年の短い生涯のお話は涙無くては聞けません。そして先生がぼろぼろになっても持って歩かれている石川洋先生のご本『逃げたらあかん』の表紙。何かから逃げたくなった時に励まし続けられた言葉だとか…
その出版社の編集長だった方は、私の知り合いで東京から新潟まで聞きに来てくださって感動のお出会いをされました。

        
向野先生は退官後奈良たんぽぽの家の設立にかかわられ、今はNPO法人の理事長をされていますが、同居の御子息ご夫婦とお孫さんの家事をされている楽しいお話、「おばあちゃん、いつ死ぬの?」と聞かれたり「おばあちゃんの首に線路があるね」と言われて本気で憤慨していらっしゃる、元気なおばあちゃんの側面もあり、ヨーロッパへ年に一度は会議などで行かれる行動的なところも…しかももったいないからエコノミーで…とおっしゃる謙虚さなど、全てに教えを受けています。
最後には2本のろうそくを出され、まずあなたの心にろうそくの火をともしてください、そしてそれを周りの方に移していってください、一本の明かりが周りに灯されるとき、世の中は明るくなっていく、そのためにもまず自分の心に火をつけて。と『一燈照隅 万燈照国』のお話を皆さんに視覚に訴えてその講演を終えられました。
私は先を歩いていただける見事な先輩をお二人も持ち、幸せです。私の後ろに続いてくれている人たちに、この幸せな事柄を何分の一かでもお伝えしたいという思いでの講演会の企画でした。皆さんに喜んでいただけて目標の一旦は果たしました。これからもお二人の背中をしっかりと見ながら頑張ってまいります。

 

関西商工会議所女性会京都大会が、京都ホテルオークラで行われ、

奈良商工会議所女性会の一員として出席してまいりました。

 

近畿だけでなんと680名の女性経営者のお集まり!!

壮観というか、お賑やかというか…圧倒されます。

 

元京都府知事で大学准教授の山田啓二氏ご講演『今、女性が変わる関西から~文化×経済の視点』が総会に引き続きございました。今後の少子高齢化の現状を分かり易く数字で表現され、未婚率は23%にのぼり、高齢者単身世帯が増え、90歳で61%、95歳で80%が認知症になるとか!この現状を救うのは関西女性のソーシャルキャピタル(社会関係資本)だとのことです。ソーシャルキャピタルとは信頼とネットワークと規範が相互に関係して高度成長時代から安定成長時代へ移行していくという事だそうです。

明治時代、都が東京へ移り人口が減った京都を盛り返すため、京都の女性は、人づくり(学校作り)、イノベーション(西陣織の革新、産業支援、琵琶湖疏水など)勧業博覧会などの交流作りの3点で活躍し、正しく、ソーシャルキャピタルを駆使し、京都の発展に寄与したとのことです。

 多様な人々がコラボレーション(連携)とシェアリング(共有)をする時代に入っているとの事。社会が大きく変化する時には、可能性が広がり、女性の飛躍の時代が来るそうです。ご参加の680名の皆様に令和の時代の女性にリカレント(社会人になってから学び続ける事)の必要性を説き、関西でこれから開かれるワールドマスターズや万博を盛り上げるために、元気な関西の女性が経済の牽引役になるようにというお話でした。

 

懇親会は人間国宝、京舞の井上八千代氏による『万歳』それはそれは見事な舞でした。

 

京都府知事、京都市長などご来賓の方々の中でひときわ目立っておられるのが門川京都市長。365日お着物でお過ごしで、羽織の縫い取り紋はSDGsのマークです。この頃ちらほらとバッジを付けている方を見かけるようになりました。

私も会合の時には付けて行くようにしていますが、政府もやっとレジ袋有料化で、環境問題への意識付けをしようとしておられますが、もっとスピード感を持って様々な問題に取り組まなければ、この地球を次の世代へ繋げることが出来なくなります。

オーガニックコスメ業界でも様々な方が問題提起をし、取り組みを始めていらっしゃいます。