COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

梅雨真っ只中ですね。

本社のある大阪では雨が少ないように感じますが、九州などでは大雨の為、土砂災害

なども起こっています。皆さんがお住まいの地域はどうですか?

 

 

6月からどんどん真夏日が続いて、近年夏が長くなったなぁ...と思っています。

先日何日か新潟へ行っていたのですが、6月だというのに毎日30度を超える

カンカン照りでした。

 

 

ところで、私は夏生まれなのに夏がどんどん苦手になってきています。

年齢には逆らえず、最近では後頭部に汗をかくようになりました。

顔からもちょっと動くとどんどん汗が滴り落ちます。寝ていても顔に汗をかいています。

そこで、体にもエコにもよくないなと思いながらクーラーのお世話になっています。

寝られなかったら体にこたえるから...とか言い訳をしながらゆるくお休みタイマーに

して寝ています。皆さんはいかがですか?

 

 

暑さの感じ方って色々ですし、凌ぎ方も色々ですね。

クーラーが絶対だめな人もいらっしゃいますよね。我が家の95歳になる義母は、

クーラーには弱いのですが氷は大好きで、寝るときには氷の入ったお茶を枕元に置い

て寝ます。暑い昼間のおやつはかき氷です。よほど胃が丈夫なのでしょうね。

 

 

昔はどのようにして暑さをしのいでいたのでしょう。

クーラーや自動販売機がなかった分、人間が発生させる熱源が巷になく、緑も多く

ビルや家も少ないから風通しがよく、蚊帳を吊って窓をあけっぱなして寝ても防犯上、

大した問題も起きなかったのでしょう。

うちわで風を送り簾戸(すど)をいれ、自然の風を取り入れる工夫がされていました。

 

 

うちわと言えば、「CRECOS PAPER」の今号の表紙の水うちわ素敵ですよね。

とても手の込んだ作りで、一つ一つの工程がすべて手作りで、とてもとても人手と

時間のかかった工芸品レベルのものです。

岐阜の職人さんたちが自分たちの地域の文化を守ろうということで復活されたそうです。

 

 

最初、私は不覚にもこんな高いうちわを買う人がいるの?と思ってしまいましたが

現物を見て、またそのいわれをお聞きしてとても欲しくなりました。

長良川で鵜飼い見物の船に乗った方が優雅にも、水をくぐらせて扇いで水滴の気化熱

で涼を楽しんだというではありませんか。

「CRECOS  PAPER」が発刊されてすぐに、社内の担当者に「私も買う!」と言ったの

ですが、本数が少ないので社内は遠慮して下さい!と言われてしまいました。

売れ残こって欲しいな・・・と物を売る会社の社長にあるまじき不遜な思いでおりましたら、

テレビや新聞などで取り上げられたこともあり、どんどん売れていくではありませんか!!

早々と在庫がなくなってしまいそうです。仕入れようにも、メーカーさんに今年の分

はもう一本もありませんと断られてしまいました。

 

残念ながら来年までお預けです。           crecospaper.jpg

見たことがない方がおられましたら、写真だけでもよろしければ「CRECOS PAPER」を

お送りしますよ。

うちわだけではなく同じようなこだわりの商品がたくさん掲載された、見るだけでも

楽しい冊子です。

これからもクレコスの目で選んだクレコスと同じこだわりを持った商品をご紹介して

いくつもりです。お楽しみに。

 

 

余談ですが、水うちわの会社の社長さんに「CRECOS PAPER」をお送りしたら、

早速梅酒をご注文下さいました。

こだわりの商品の輪ができていくのは楽しいことですね。

早くも夏の暑さに突入していますが、先月はインフルエンザがはやっていましたね。

インフルエンザは冬の病気だと思っていたのですが...

世界が飛行機で繋がって狭くなればなるほど、病気も早く広まります。

医療の行き届かない貧しい国にウイルスが飛んで行ったならどうなるのでしょうか。

 

 

今年、クレコスの井戸が掘られたインドの南部のタミル・ナードゥ州ナマカル地区

ジャンティ村はとても貧しい地域でエイズが蔓延しているそうです。

働く場所が無くて母親が売春にいきエイズになる、そして父親に移る、生まれてくる

子供は必然的にエイズ。と言うまさしく貧困のなせる悪循環を繰り返しています。

父親は、家を捨て残された母子が途方にくれているという人の多い村で、国が母子の

収容施設は建てたのですが井戸が無かった。そこでクレコスの井戸をその村に掘って

いただいたのです。

 

                        井戸1.JPG     井戸2.JPG

 

 

現地に行ってこられたアジア協会アジア友の会の村上事務局長のお話によると、

子供達は自分が大人になるまで生きていられないと言うことを知っていて生きる希望

もなく、暗い顔をしているそうです。

村上さんは牧師さんですから、生きると言うことの大切さを教えてこられたそうです

が、なんとも悲しくなるお話です。

 

 

どんどん経済発展を遂げるアジアの諸国の中で、インドはIT革命で同じ国の一部の人

は巨万の富を築き、奥地の子供たちはエイズに苦しんでいる。これが悲しい現実なの

ですね。

日本は格差社会になった、職がないといいながら、まだまだ豊かなのだと思います。

 

 

でもなかなか、その豊かさの中から"おすそ分け"する精神が生まれてきません。

ボランティアってなんでしょう?

私は時間でもいい、労力でもいい、物でもお金でも...自分で全部使わずにちょこっと

"おすそ分けする"ということではないかと思うのです。

 

 

昔の日本の家庭はめずらしい到来物があると、お隣さんやお向かいさんにおすそ分け

に持って行きなさい、と言われて子供がお使いに行ったものです。

おすそ分けっていいですよね。

嬉しい気持ちもおすそ分けすると、聞いた皆が幸せな気持ちになります。

悲しい気持ちは親友に話すと、悲しみが和らぐようになります。

物でも心でも時間でも分け合うと皆が幸せになれるんですよね。

 

 

どんなボランティアでもいい、ちょっと取り組んでみませんか?